小児歯科・予防矯正

小児歯科・予防矯正

小児歯科

歯医者嫌いのお子さまをなくす取り組み

歯医者嫌いのお子さまをなくす取り組み

お子さまにとって歯科医院は「痛いところ」「怖いところ」と思われがちですが、喜んで通っていただけるような場所をめざしています。

嫌がるお子さまを治療することはしません。治療台に1人で座れるまで、まずはお子さまと会話をしながら歯科医院の空間に慣れていただきます。
診察室は保護者の方も一緒に入っていただくことができ、治療を見守っていただけるようスペースを広くとっています。
また、治療を頑張ったお子さまには治療後にオモチャや消しゴムなどをご用意しております。

ご両親へのメッセージ

  • ご両親へのメッセージ01
  • 当院では、歯医者を楽しいところとお子さまに思っていただけるよう努力をしています。
    しかし、
    「歯磨きしないと歯が痛くなるよ」
    「歯磨きしないと歯医者で痛い思いをするよ」
    など、歯磨きをしないお子さまにこんな言葉をかけてしまうと
    歯医者=怖いところ
    と洗脳されてしまいます。

    歯磨きをしないことを怒るのではなく、歯磨きをしたら褒めてあげましょう。
    歯を磨くことは楽しいこと、歯医者で定期健診を受けることは歯によいことをしていると、ご自宅でも教えていただけると嬉しいです。

乳歯のむし歯は放置しても平気?

乳歯のむし歯を放置してしまうリスク

乳歯のむし歯を放置してしまうリスク

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌が存在しません。乳歯がむし歯になったということは、細菌が育てている人から感染してしまったということになります。
乳歯の状態でむし歯になってしまっても、そのうち抜けるからと放置せず、すぐに治療を行いましょう。
むし歯を放っておくと、原因菌が口腔内に増え続け、むし歯になっていない歯にも影響を及ぼすようになります。
増殖したむし歯菌を減らすにはかなり労力がかかるため、その間に永久歯がむし歯になる可能性も高くなります。

むし歯予防はマイナス1歳から

むし歯予防はマイナス1歳から

マイナス1歳とは、妊娠中のことです。

お子さまの歯をむし歯から守るためには、生まれる前から取り組む時代になってきました。10ヶ月間赤ちゃんはお母さんのおなかの中で育ち、そして生まれてからも、お母さんと常に一緒の生活をおくります。

むし歯菌は、接触頻度の高いお母さんから感染する可能性が高いのです。
お子さまのむし歯予防のキーワードは「お母さん」です。お母さんのお口の中に住んでいるむし歯菌を減らして、母子感染の危険を低くする方法、楽しく出来るむし歯予防の方法をたくさん知って頂きたいです。

お子さまがむし歯にならないために

最適な食生活

  • 最適な食生活02
  • 最適な食生活01
  • おやつは時間をきめる
  • 砂糖が入っていないものを食べる
  • キシリトールなど歯によい甘味を選ぶ
  • ジュースは避ける

フッ素塗布

  • 歯の石灰化を促し、菌の活動を抑制するフッ素を塗る

仕上げ磨き

  • 仕上げ磨き
    • 自分でしっかりと磨くことができるようになるまでは、仕上げ磨きを行う

定期健診

  • 定期健診02
  • 定期健診01

口腔内の状態を定期的に確認し、ブラッシングで落とせない汚れを落とす

お子さまのむし歯には、上記のほか、ご両親の食生活や口腔環境も影響しています。お子さまのお口の健康を守り、育てるためには、まずはご両親の口腔内をきれいにして、食生活も意識した生活をしましょう。

口呼吸の改善

口呼吸がもたらすリスクとは

  • 口呼吸がもたらすリスクとは01
  • 口呼吸がもたらすリスクとは01

呼吸には鼻呼吸と口呼吸があります。

鼻呼吸は、鼻の粘液層で空気が濾過されるため、ウイルスなどの侵入を防ぎ、異物が取り込まれにくくなるのが特徴です。また、改質・加温された外気を肺に送り込むことができるため、全身の健康にも繋がります。

口呼吸は、直接喉に乾燥した空気や異物・ウイルスが侵入するため、扁桃腺炎や、さらには副鼻腔炎も発症しやすくなります。また、口腔内が乾燥すると細菌が繁殖しやすい環境となり、歯周病やむし歯、ドライマウス、口臭などの症状が現れます。
口腔内が成長する時期に口呼吸が長時間続くと、舌の機能や口周りの筋肉、顎の発達に影響が出てしまい、歯並びや噛み合わせが悪くなる恐れがあります。

予防矯正という早期アプローチ

予防矯正とは

乳歯列から永久歯列に至る発育の過程で、歯と歯列弓、上下の歯列と顎、顔面のそれぞれが調和するよう成長を促し、サポートすることです。

幼児期

乳歯をむし歯にしないことや、舌や口唇のストレッチ、歯並びに悪い影響を与える癖の改善も行います。

7歳以降

装置を使用した予防矯正は、就学後をスタートの目安と考えています。顎の骨が異常になる不正咬合(前歯や奥歯の反対咬合)だけは4歳頃より積極的に治療を始めます。(プレオルソ)

13歳前後

ブラケットを付ける仕上げ矯正は、予防矯正後、経過観察をし、永久歯がすべて生え揃うタイミングで必要に応じて行っています。

予防矯正とは

良好な予防矯正の結果、ブラケットを付ける治療には至らず、健全な永久歯列を完成させる患者様も多くいらっしゃいます。
予防矯正は、矯正装置を使っていくことが主ですが、効果を確実にし、後戻りを防ぐためにも、お口周りの筋力のバランスを保つことが大切になります。
頬側から舌側にかけて力のバランスの取れた位置に歯は並びます。MFTといって必要な口腔周囲筋を鍛えるストレッチや、歯並びを悪くする可能性のある態癖防止も予防矯正を成功させる上では不可欠です。
当院では、3Dリンガルアーチやプレオルソという予防矯正装置を使用しています。

予防矯正をするメリットとは?

  • 永久歯を抜かずに治療ができる可能性が高くなる
  • 口元が美しくなる
  • 口唇が閉じやすくなる
  • 発音がしやすくなる
  • 顔の形が整う
  • 姿勢が良くなる
  • 体調が良くなる
  • 免疫力が上がる
  • 持久力や集中力が上がる

美しい歯並びを実現することができ、しっかりと噛む力のある歯をつくることができます。

予防矯正プログラム

お子さまの矯正は、年齢に応じた対処が必要不可欠となります。

乳児期(0~3歳)の予防矯正

乳児期(0~3歳)の予防矯正

3歳までは、矯正器具の装着やむし歯の治療をせず、歯磨きをしっかり行う習慣や食育におけるむし歯予防を中心に行います。
3歳になったら、キシリトールガムを噛む習慣を付けましょう。

幼児期(4~6歳)の予防矯正

幼児期(4~6歳)の予防矯正

4歳からは、前歯や奥歯の反対咬合の治療を始めます。
また、舌の根元の筋肉をつくるトレーニングや、むし歯予防、歯並びに悪影響を与える癖の改善を行います。

歯並びに悪影響を与える癖とは
  • 歯並びに悪影響を与える癖とは
    • 頬杖
    • 横向き、うつぶせ寝
    • テレビを横向きで見る
    • 下唇を噛む
    • 舌を歯に押し付ける
    • 歯と歯の隙間から舌を出す
    • 口を開けた状態を続ける
    • 爪を噛む

学童期(7~12歳)の予防矯正

学童期(7~12歳)の予防矯正

乳歯から永久歯に生え変わる時期です。
3Dリンガルアーチを用いて歯列を拡大し、永久歯が生える場所を確保する治療が必要となります。

その他の対処方法
  • 矯正検査、診断、唾液検査
  • 床矯正(歯列の発育の手助け)
  • 永久歯を抜かないための誘導(3D装置を使用)
  • 舌小帯の未吸収がある場合は切開
  • 舌の根元の筋肉づくりトレーニング
  • むし歯予防
  • 歯並びに悪影響を与える癖の改善

中学生(13歳以上)の予防矯正

中学生(13歳以上)の予防矯正

永久歯に生え変わった後は、マルチブラケットで仕上げ矯正を行って終了です。

使用する矯正装置

リンガルアーチ

大臼歯に固定する、取り外しができないタイプのものです。
口の中に収まるため、表からはほとんど見えません。装着時の違和感も覚えにくく、むし歯のリスクも少ないのが特徴です。

リンガルアーチ

プレオルソ

上下一体型で、素材に弾力性のある素材を使用したものです。柔らかく装着時の痛みがほとんどありません。
お口周りの筋肉の機能を改善することで、歯を自然な位置に移動させることができます。

床矯正

反対咬合の治療方法とは?

反対咬合の治療方法とは?

反対咬合とは、上の歯より下の歯が前に出ている状態のことです。寝ている間に口に専用のマウスピースを装着し、筋機能訓練を行います。
プレオルソを装着すると、舌の位置を上げ、口周りの筋肉の圧力を正常化することができます。上顎の成長の促しと下顎の成長の抑制につながり、反対咬合を改善します。