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国内2,000件の歯科医院を対象とした調査では、歯を失った原因の第1位が歯周病で42%、むし歯が32%となっていました。この数字からも、歯周病を放置することがいかに危険であるかがわかります。
歯周病の原因菌が血管の中に入ることで、心臓病を起こしたり、糖尿病を悪化させたりするケースもあります。歯周病は歯だけでなく、全身の疾患にも影響を及ぼすため、予防には定期的な歯のお手入れが大切です。
歯周病は、むし歯のようにはっきりした自覚症状がないまま進行します。病院にかかった時には手遅れだったということがないよう、日頃からご自身の口の中の状態をきちんと把握するために、定期的な健診を受けることをおすすめします。
歯周病は感染症です。顕微鏡でお口の中の菌をチェックします。私たちの口の中には500種類以上の細菌やカビ菌がいると言われています。その中には、私たちにとって良くない細菌(悪玉菌)が存在します。悪玉菌の多くはし歯周病の原因菌で、カビ菌といっしょに歯周組織を破壊します。歯周病原因菌などの悪玉菌がいる場合には、まず始めにその細菌を抗生剤を使って除菌します。
毎日しっかり歯磨きをしているつもりでも、歯ブラシの届きにくい歯と歯の隙間や歯茎との境目には、歯垢がたまりやすい場所ができてしまい、やがて歯ブラシでは簡単に落とすことのできない細菌の集合体(バイオフィルム)となります。歯周病は慢性的な病気の一つであり、完治するということはありません。そのため、定期的なケアを続けないと、必ずといっていいほど再発します。ご自宅での毎日のセルフケアと、歯科医院での定期的なメンテナンスをおすすめします。